Button History

~19th Century

素材からみたボタンの歴史──古代から十九世紀まで

現代の私達が考えるボタンの直接の原型は、動きやすい衣服を求めた古代ヨーロッパ北部のゲルマン世界とされる。より暖かいギリシャ/ローマ世界ではゆったりと布をとめたり、くぐらせたりするブローチ/バックルに近い物が発達した。 しかし長い中世を通じて、ヨーロッパのボタンは当時の文化先進地であるイスラム圏で用いられていた金属製のものなどは装飾品/贅沢品としてほんの一部の人々のものであり、単に開閉を目的とする自然素材ボタンがほとんどであったと考えられる。

1400年代以降には、ピッタリした袖口に小さなボタンを沢山並べる流行など服飾の複雑化などもあり、ボタン素材もルネッサンス文化のなかでより多様になっていった。宝石、 金銀、水晶、真珠、珊瑚、べっ甲、琥珀と言った贅沢で高価な素材、エナメル、モザイク、ビーズや刺繍と種類や技法は一挙に広がったが、もちろん限られた階層のものであった。

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