Button Material

Plastics

特殊な合成樹脂(特にアセチルセルロースなど)

1950〜60年代にヨーロッパ、特にフランスとイタリアにおいて広く製造されたボタンの素材である。日本でも一時期はかなり普及した。

粘土細工のような加工が可能で柔らかく熱に弱いため、当時のクリーニング技術では問題が多く短期間で使用されなくなっていった。自然素材を埋め込むような形で組み合わせたり、ビーズやメタルなどのオーナメントをはめ込んだり、糸やコードをのせたりと装飾的で華やかな効果を楽しめるボタンも多い。自然界にはありえない合成物質としての少しグロテスクなくらいの素材感を強調したボタンなどは,今でも斬新で面白く感じられる。

現代フランスのモード界でも、この時代のハイレベルのオートクチュールボタンは希少価値のあるものとして探す人々が多くなっている。

戦後すぐのプラスティック産業は、その急激な発展のなかで次々と新しい素材の生産が試みられ、ボタンは小さいためにほんの短期間のみ製造ラインにのった特殊なプラスティック素材を使用した例なども残っており、その意味でも歴史的にも面白いボタンが存在している。

註*
プラスティックとは、可塑性があるという意味であり、天然のプラスティックには、天然ゴムや松やになどをふくむ概念である。しかし、現代の私達が一般的に『プラスティック(樹脂)』という場合、人造の合成物質という意味で使用する事が多い。初期の半合成的なプラスティックが、セルロイドやカゼインであり、最初の完全な人造物質であるプラスティックがベークライトである。American Button Society ではより化学的な定義として、プラスティックではなく、synthetic polymersという言葉を使用している。

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