Button Material

Traditional

メタルのボタン

1500年代位から、宮廷貴族の男性服にはジュエリー細工に近い金属加工のボタンや華やかなエナメルのボタンなどが使用されてはいるが、メタルボタンは基本的には戦争のボタンと定義できる。1700年代後半イギリスのバーミンガムにおいて機械による加工技術が開発され、その後ミリタリーボタン需要は戦争の歴史とともに増加の一途をたどった。男性の第一礼装が軍服であったこともあり,実用から離れた軍服!の需要もあった。

近代産業革命、市民社会の発展にともない、その他のユニフォームにもメタルボタンはかかせない。(警察、消防、鉄道、郵便、学校の制服、狩猟やスポーツ、趣味のクラブ、貴族の執事など使用人のお仕着せボタンまで)現代のボタンコレクターのなかでも、特にアメリカの年配男性などは、特定のニフォームなどのボタンの完璧な収集をゲームのように目指していくというタイプが存在する。

鋼鉄を磨いたカットスティールもガラスとは異なる強い輝きのある素材として、ジュエリーやボタンに好まれた。又、エナメルの華やかなペイントを施したなボタンなども正統的なアンティックボタンコレクターにはたまらない魅力であろう。

1800年後半のヴィクトリア朝においては、ピクチュアボタンと呼ばれる一群の具象的な主題のあるボタンが好まれた。特にメタルボタンでは、神話や寓話や童話の一場面を正確に写したボタンや、当時の市民階級のロマンティックでセンチメンタルな趣味を反映した花や動物やハートやエンジェルのボタン、物語作家ケート・グリーナウェイの愛らしい子供の情景のボタンなどが大人気であった。

1890年代に当時の新興国家アメリカ向けに、ヨーロッパから大型の宝石に似せたガラスを装飾したメタルで縁取った派手なボタンが輸出され、ゲイ・ナインティボタンと呼ばれている。

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