Button Material

Traditional

ガラスのボタン/セラミックのボタン

ガラスのボタンは重く割れやすいという欠点にもかかわらず、長く愛されてきた。現在でも夏服、子供服、人形用などの需要があり、ビーズと並んで、アクセサリのパーツとしての役割もになってきている。

貴族社会では、ダイアモンドの代替品としての透明度の高いクリスタルガラスや華やかな色ガラス、ペインティングなどをカバーするガラスのボタンは常に求められてきた。又、ミクロモザイクとよばれる、超微細なモザイクのボタンやアクセサリーは、ローマやフィレツェの特産としてイタリア旅行の英国人観光客などに喜ばれた。1800年代に入ると、イミテーションとしてのストラスや、色宝石の代用であるラインストーンなども広く生産されていく。一旦粉状にするペーストガラスなど様々なジュエリー技法も広くボタン製造に応用される。ヴィクトリア朝の影響をうけた、ブラックガラスボタンも一世を風靡し、その上にラスターの輝きをかけたり、布やコードや糸目を模倣したりと次第に凝ったものになっていった。

1840年代になると、ベネチアの伝統をつぐイタリアだけではなく、ドイツ、ボヘミア(チェコスロバキア)などにおいてガラス製造が産業として勃興してくる。

又、独立したばかりのアメリカでもガラスの瓶やボタン、ビーズの製造が始まる。これらの産地では現在もその当時と余り変わらない機械と設備で製造を続けているところもほんの少数であるが存在し、その意味では原料が変わらないガラスボタンは、150年前と同じ製造が続いているとも言えるので、製造時期の特定は難しいと言える。

陶器ではなく、磁器が開発されるようになると、ウエッジウッドやセーブルなどが磁器のボタンを製造している。幕末の日本で、薩摩藩が外貨稼ぎのために,特産の白薩摩にいかにも日本らしい花や女性などを描いて輸出した薩摩ボタンは、海外特にアメリカ人のアメリカ人のコレクターに人気がある。ちなみに、欧米のコレクターの中には、根付けをボタンの一種のように叙述する人もいるが、用途的には別個のものと考えたい。しかし、小さなスペースに宇宙を閉じ込める感覚はたしかにある種のボタンに近いものがある。

セラミックに木綿のパターンを転写した、チャイナキャリコボタンやステンシルボタンも人気がある。現代では、イギリスの陶芸家ルーシー・リーのボタンがブームと行って良い注目を集めている。

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