Button Material

Plastics

セルロイド

1870年代にビリアードの象牙の玉の代替素材を探す中で、繊維(ニトロセルロース)に樟脳を加えて合成された。最も初期に開発されたプラスティックである。完全な合成物質というより,カゼインなどとともに半合成のプラスティックと呼ぶべきものである。

可燃性が高いという欠点もあったが、映画フィルムに使用されたことで知られる。キューピー人形、ピンポン玉のイメージ通り柔らかくノスタルジックな雰囲気があるため、動植物などをかたどった可愛い具象的なオブジェやアクセサリーの素材としても好まれた。

ボタン材料としては、象牙や鼈甲、皮革やウッドやシェルといった自然素材やガラスやメタルなどまでを安価に模倣する素材として広く使用された。しかし、現代の私達の目からみると、そのチープな模倣感覚がかえって面白く興味をそそられる面もある。

転写やステンシルといった技術で表面に文様をつけたり、光る箔の上にこんもりとバブル状にセルロイドをかぶせて、下の箔を反射させたりと様々なテクニックで面白い工夫がなされたボタンも多い。シェルやメタルとの組み合わせも多用され、非常に繊細で凝ったボタンも存在する。

世紀末から、アールデコの時代までかなり長期にわたって人気があり、それぞれの時代の流行を反映したボタンも多い。さらに1920〜30年代以降には難燃性の硬質セルロイドなども開発され、利用しやすいボタン素材として大きな位置を占めていた。

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