Vegetable ivory buttons

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ヴェジタブルアイヴォリーのボタンは、1800年代の終わりからの安価な素材による普及品製造の流れから生まれてきたという意味で、プラスティックボタンの工場生産の前段階的な位置にあるボタンである。戦時中は特に、メタルの逼迫などを受け、当時の植民地から供給されるナッツを使用することで、日本でも国策に沿って学生服などにも使用された。主に紳士用の地味な実用ボタンであるが、タキシード用に黒く染色し複雑な文様を浮き出したボタンや、チェックやまだらに染色した上に透かし彫りやカットスティールの使用まで、現在では想像できないような凝った職人仕事が施されたナッツボタンも多く存在する。紳士服のテイラーは、店の名前と場所を浮きだしたボタンをメーカーに注文し、当時のサンプルカードには、New York, London, Milano, Dairen, Hiroshima, Tokyo と世界中のテイラー名が入ったボタンを見つけることができる。プラスティックボタンの登場とともに、この地味なボタンはあっという間に駆逐され一時はほぼ廃棄される運命にあったが、時代の求めるものは又一回転して、現代においてはエコなボタンということで形はシンプルに自然な発色を生かした染色などによりモダンなセンスで生かされている。

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