ガラリス(ギリシャ語でミルクの石の意味)やラクトとも呼ばれ、ミルク蛋白を凝固させることで得られる、セルロイドと同様の半合成プラスティックである。
ビリアードの象牙の玉の安価な代替材料を探す中でニトロセルロースと樟脳を合成させることで発明された最古のプラスティックの一つであり、いわばイミテーション用素材である。
1907年にベークランドによって発明されたフェノール樹脂であり産業用にも広く使用された熱にも強く完全な石炭系の合成樹脂である。
光の石という美称で呼ばれる、アクリル樹脂、プレクシグラスとも。戦闘機の割れないガラスを探す中で発明され硬質で透光性に優れた特性を持つ石油系樹脂。
1940-70年代、石油化学の急速な発展により、様々な新素材の開発があった。特にアセチルセルロース系の樹脂は、造形的な加工が可能でオートクチュールの周辺などで創造的に使用された。しかし熱に弱くより安価で扱いに優れた素材が流通することで消えて行く。