GL gl Bohemian Classics

現在のチェコ共和国ボヘミア地方(ガラスアクセサリーの中心はドイツポーランド国境に近いGablonzーJablonec nad Nisou)は、1800年代以降1900年代前半まで軽工業の先進地域であった。チェコでは各地に工芸専門学校などがおかれ、1918年の独立以降は民族意識に支えられた独特のアールデコ期のデザイン感覚を示した。特にガラスは花瓶、シャンデリア用、アクセサリ、ビーズ、ボタンそしてバックルと優れた製品を生み出していた。ボタンでも、伝統的な繊細なハンドペイントや裏からの彩色、メタル釉の使用など職人レベルは高く、ウッドやgalalitheなどのプラスティックのボタンの加工も優れていた。戦後はドイツ人追放などでその技術の一部は、旧西ドイツのモダンガラスなどに引き継がれた。

型ガラスで製造するボタンは、当時の型があれば同様の素材で現在でも生産は可能であり、製造の特定が難しい面もある。