N.P. Stone and paper

自然石や貴石半貴石などもボタンに使用されるが、重さの問題もありポピュラーではない。特に、希少な石は、カフリンクスに使用するほうが自然であった。

中国には玉の伝統文化があり、清朝の宮廷衣裳では翡翠などの高価な玉をノット式にかける形は多く、清朝末期には縫い付けの玉ボタンもかなりの数制作されている。最初の2個。

また、特別なボタンとしては紙製エンボスボタンを1900年代中頃のドイツなどでみつけることができる。軽い洗濯には耐えそうだが、あくまで便宜的なボタンと考えるべきであろう。最後の2個。

パピエマシェというパルプや繊維質と膠などの接着剤との混合物を使用する技法が産業革命後に一時期ボタンに使用されたことなどもあり、自然素材とのcomposition 素材がプラスティックの前史として存在するのも興味をひく。