N.P. Woods special (Czech embossed)

1800年代の後半から、ガラスのみでなく、メタル、プラスティックなどの様々な素材のボタンビーズアクセサリーの一大産地となったボヘミア地方では、1900年代前半まで、非常に高度な職人レベルの手仕事の要素のある工場生産品が制作されていた。ウッドもそのままではなく、湿らせたり一旦粉砕して、エンボス加工などで模様を浮き出し彩色するといった一群のボタンは、普及品であってもその手間とレベルを考えるともう二度と生産されることはないように思われる。

1920-30年代には、特にアメリカなどでもウッド素材そのものではなく、粉砕したりパルプや接着剤などと混合したコンポジション素材としてより安価にかつ立体的な文様を楽しむためのボタンの工夫がなされていた。