N.A. Ivory

象牙は高価で貴重な原材料だったので、ボタンにはあまり使用されることはなかった。明治期の根付やShibayamaとして海外では名高い。シェルやサンゴなど象嵌技法の素材として用いられ、大きな家具などの装飾部にも使用されたが、特にボタンでは精密なその超絶技巧に海外コレクターも多い。(セイウチやアザラシの骨も使用され、技法としては木や漆にも施された。)

1920-30年代のアールデコのモダンな造形感覚の中から、アフリカンアートが評価された時代の象牙ボタンが、最初の2つである。その他のボタンはサイズとしては小さな趣味的なものが多い。

最後、ウッドに嵌め込まれた素材、モティーフはオランダ船長?と犬?海外植民地との歴史を感じるボタンである。