1−7は小サイズのエナメルのボタン、装飾的に扱われたと思われ、男性ウエストコート用やカフリンクスのボタンも含まれているかもしれない。1800年代後半から1900年代前半。8−9は、戦前の日本のエナメルといわれギロッシュguilloche(線刻)に見え裏の彫り加工も繊細で美しいが詳しいことはわからない。
10-14はオーストリアのエナメル。一般的には華やかな植物や人物を中央に配し、透かし細工やガラスやカットスティ−ルで加飾したエナメルボタンが好まれるが、世紀末から20世紀初頭のオーストリアのエナメルの好みは少し異質で、幾何学的な模様渋い色彩である。それ以下はフランスやイギリスのエナメル。