ME Uniform 1 Military
制服系のメタルボタンのなかでも、圧倒的な数量を誇るのが軍服ボタンである。1700年代に産業革命のイギリス・バーミンガムで発展した金属プレス技術によって、18-20世紀の戦争に不可欠なものとなった。将軍の礼服用から、一兵卒のアルミ製まで、金属の合金組成からその加工レベルまで千差万別であり、国地方都市別、軍隊の部署/階級/年度別の詳細な索引も存在するマニアコレクターの世界である。ちなみにメタルの逼迫で、戦争末期にはヴェジタブルアイヴォリーやセラミックで制服ボタンが製造された歴史もある。
ここにあるのは、単に個人的に入手でき興味を惹かれたボタン(アメリカ、ソ連、そしてハンガリー、第三帝国とイタリアファシズム時代のミラノ市のボタンなど。) アルミ製やペイントおもちゃ風に見えるボタンまで。ミリタリーの周辺の定義はなかなか難しい!ボタンと関連の徽章や階級章、勲章まで、歴史地理と紋章学などの知識が必要で!各国での軍部と製造メーカーとの歴史的な関係まで含めてその製造の特定は困難を極める。
終わりから11けは、主に1918年以前のオーストリア・ハンガリー帝国の文化圏で多く見られる東欧系のToggleトグルボタンをまとめた。1700年台からのオランダ透かしフィリグリー技法からの伝統を感じるボールシェイプで、ガラスや色石使用など礼服装飾用とされるボタンも多いと思われる。