ME Uniform 2 Freemason, Club, hunting etc.

最初の4けは、フリーメイソンのシンボルがデザインされたボタン。ゴルフやヨット、テニスなどスポーツクラブなどの会員ボタンや、限定されたより職能用のボタンもあろう。ハンティングの場面での獲物と猟犬と狩人のセットも好まれたようで、ドイツオーストリアなどの山国でよく目にする一揃えのボタンがある。

Liveryボタンとは、貴族の執事などのお仕着せ用とされるが、軍服以外のservantユニフォームはliveryとされた時代もあったようである。アメリカ労働者のワークウエアつなぎなどに使用されるメタルボタンも目立つ位置にあることもあり、シンボルサインとしてのエンブレム・クレストやモットーが標されてliveryを思わせる面もある。労働着としてのジーンズに用いられるリヴェット(シャンク)ボタンはLevi Straussが1873年にパテントをとっている。縫い目補強のためのstudやハトメやカシメなどまで、ボタンの周辺のメタル部材も様々でボタンとの線引きが難しいモノもある。

軍服以外の、平時の警察、消防、交通、郵便などの行政関連のボタンにもお国柄・都市の特徴があり、特に年号と都市名入りのボタンは時代と空間の証人である。日本の男子学生服ボタンもコレクションとなりうる。また、コインをボタンにするという発想もよく見かける。

最後はスコットランドのキルト着用時のパイパーボタンと呼ばれる、アザミモティーフの菱形ボタン。