N.A. Inlay and Pique 1

1800年代の後半になって広く流行したのが、牛などのホーンやボーンの持つ素材感を生かしつつ、その上に贅沢な加工を施す技法である。シェルやガラスやメタルなどの異素材を使用した華やかなインレイやピクエのボタンが非常に求められた。アクセサリーではなくボタンという性格上、シンプルなものもあるが、19世紀から20世紀のはじめの中流階級にとっては、かつての貴族のボタンをつけているような喜びがあったのかもしれない。4,5,6,7番目は、ホイッスルタイプ、上は穴がひとつだが、縫い付け穴が複数ある。